「伝えたいことがうまく伝わらずもどかしい」「どうすればわかりやすい文章にできるのだろう」「SDS法・PREP法がいいらしいけど、どのようなものなの?」と感じている人は多いのではないでしょうか。
私は文章が下手だからWebライターになったので気持ちはよくわかります。
伝わりやすい・わかりやすい文章には型があり、その代表的な型がSDS法・PREP法です。
型どおりに書くと読み手が全体像を把握しやすく、内容が頭にはいってきやすいのです。
本記事ではSDS法とPREP法の書き方から、使い分けポイントまで紹介します。
SDS法・PREP法以外の型も紹介しますので、伝わりやすくわかりやすい方法を身につける参考になればうれしいです。
SDS法とは
SDS法とは以下3つの要素で構成された書き方です。
- Summary(概要)
- Details(説明)
- Summary(まとめ)
最初に全体の概要を伝え、次に具体的な説明、最後に全体のまとめを書くことで文章を締めます。
ニュース番組や自己紹介、スピーチなどでよく使われている方法です。
SDS法は最初に要点を伝えるため、無駄のない文章に仕上がります。
SDS法の例文紹介
SDS法の型が分かったとしても「実際の文章を見ないとイメージしづらい」という人もいるでしょう。そこでSDS法を使った例文を紹介します。
①Webライター
- (概要)
Webライターとは「Web上に掲載される文章を書く人」のことです。 - (説明)
文章を書いてほしい人から依頼を請け、Webライターはテーマに沿った文章を書きます。掲載されるのはブログやメディア記事を始め、ECサイトの商品紹介、レビュー、メルマガ、LINE公式、インターネット広告の文章、YouTubeの台本などさまざまです。 - (まとめ)
Webライターは日常的な内容から専門的な内容まで、Web上に掲載される文章全般に関われる職業です。
②水筒
- (概要)
水筒とは、水などの飲み物を持ち運べる携帯用容器です。 - (説明)
機密性の高い蓋がついていて、持ち運んでも中の飲料水が漏れないようになっています。さらに高い保温性が特徴で、冷たいものは冷たく、温かいものは温かく保てるように加工されています。サイズも豊富で、飲みきれる350mlから大容量の1Lと用途に合わせて用意されています。 - (まとめ)
日常使いからアウトドア、イベントなどでも飲料水を持ち運べる水筒が活躍します。
SDS法を使うメリット
文章を書く際にSDS法を使うメリットは、以下のとおりです。
- 早く伝えられる
- 汎用性が高い
- 読まれやすい
SDS法は最初に概要を伝えるため、読み手に「なんの話をするの?」という疑問をもたせません。
例文でも最初に概要を伝えているので、読み手は「これから〇〇の話をするのだな」とイメージしやすくなります。
またSDS法はほとんどの文章は当てはめられるほど、汎用性が高いのです。SDS法を活用すると「無駄のないスッキリした文章」に仕上がるため、読まれやすい文章になります。
SDS法を使うデメリット
SDS法にはメリットがある一方、デメリットもあります。
- 長文には向かない
- 情報を伝えるだけになりやすい
SDS法は無駄なくスッキリした文章に仕上げやすい反面、長文には向きません。
わかりやすく簡潔に伝えられるためビジネスシーンではよいのですが、日常シーンで使うとそっけない印象になりやすいのです。
そのためSDS法は情報を分かりやすく、簡潔に伝えるための型として活用しましょう。
PREP法とは
PREP法とは以下4つの要素で構成された書き方です。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例・根拠)
- Point(結論)
最初に結論を伝え、結論に至った理由を説明し、さらには具体例や根拠を説明して説得力をもたせ、最後に再度結論を伝えます。
物事を論理的に伝えたいときや、プレゼンなどでよく使われています。PREP法は「なにか主張を伝えたい」ときに適した方法です。
PREP法の例文紹介
PREP法の型がわかったとしても「実際の文章を見ないとイメージしづらい」という人もいるでしょう。そこでPREP法を使った例文を紹介します。
①Webライターが副業に向いている例文
- (結論)
Webライターは副業に向いている職業です。 - (理由)
時間や場所を選ばず、パソコン1台あれば仕事できるからです。 - (具体例・根拠)
Webライターの仕事には納期がありますが、納期さえ守れば「いつ」「どこで」仕事しようと関係ありません。例えば1週間後が納期だとします。毎日コツコツ書いてもいいですし、納期前日に一気に書いてもいいのです。 - (結論)
副業を検討している人は、働き方の自由度が高いWebライターをおすすめします。
②水筒を持つべき理由の例文
- (結論)
節約をしたいのなら、水筒を持つことから始めてみましょう。 - (理由)
飲み物を買わなくて済むからです。 - (具体例・根拠)
コンビニのお茶1本129円を毎日買ったとすると「1週間で903円、1ヵ月で3,612円、1年で43,344円」を支払うことになります。飲み物を買わず水筒に変えるだけで、年間4万以上の節約が見込めます。 - (結論)
そのため飲み物を買うのは辞め、節約のため水筒を持つべきです。
PREP法を使うメリット
文章を書く際にPREP法を使うメリットは、以下のとおりです。
- 説得力のある伝え方ができる
- 短時間で伝えたいことが伝わる
- 自分の考えが整理しやすい
PREP法は伝えたい結論に至るまでを説明できるため、説得力のある文章になります。
「その結論になった理由は?」「そう考えた理由の根拠は?」といった読み手の疑問を先回りして解決する書き方です
そのため短時間で伝わる文章になります。またPREP法は論理的に説明できるため、自分の考えを整理しやすいメリットもあります。
「伝えたいことがうまく伝わらない」と思ったら、一度PREP法で書いてみるとなにが抜けているのか分かりやすくなりますよ。
PREP法を使うデメリット
PREP法にはメリットがある一方、デメリットもあります。
- 押しが強い印象になることも
- 体験談や物語には向かない
- 文章が単調になってしまいやすい
PREP法は伝えたいことを論理立てて伝える方法です。そのため主張の強い印象になってしまうことがあります。
また過程や情緒などを重視する体験談や物語には向きません。
文章が単調になってしまいやすい特徴もありますから、以下のような場面で使うほうがよいでしょう。
- 主張したいとき
- 論理的に説明したいとき
- 説得したいとき
SDS法とPREP法の違い
SDS法とPREP法の違いは、以下のとおりです。
- SDS法は詳細の重きを置く(文章全体を理解してほしい)
- PREP法は結論に重きを置く(はっきり主張したい)
SDSは文章全体を理解してほしいとき、PREPははっきり主張したい部分を理解してほしいときに使うイメージです。
SDS法とPREP法の使い分けシーン
ここで疑問になるのが「どのような場面でどう使い分ければいいの?」ではないでしょうか。
Webライターの観点から、以下のように使い分けるとよいでしょう。
PREP法 | 基本どの文章もPREP法でOK |
SDS法 | 用語や商品説明PREP法の「R(理由)」がない場合 |
Webライターは基本PREP法で書けば問題ありません。Webライターに依頼される記事の多くは、読み手の悩みを解決するような記事を書くことだからです。
悩みを解決できそうな内容が書いてあったとしても、内容に納得できなければ読み手は納得しないでしょう。
ですから論理的に説明し、なおかつ主張もできるPREP法を基本とするほうがよいのです。しかし用語や商品説明などにPREP法は適しませんから、その場合はSDS法で書けばいいのです。
もしくは「ここは人によって解釈が分かれるから、あまり押しすぎないほうがいい」と考えた場合、個人的にはSDS法を使うようにしています。
上記を基準にSDS法とPREP法を使い分けましょう。
よく使われるDESC法との違い
よく使われる文章の型としてDESC法という型があり、以下4つの要素で構成された書き方です。
- Describe(描写)
- Express(表現)
- Suggest(提案)
- Consequence(結果)
なんらかの問題点と、それに対する提案を伝えるための方法です。問題点を伝える前に背景などを伝え、客観的に正しいことを示します。
そして提案を承認してもらうための方法です。
例文 副業としてWebライターを始める例文
- (描写)
ここ数年、会社業績が横ばいのため昇給の見込みがない状況です。今は生活に支障ありませんが増税や物価上昇が起こると、たちまち生活が苦しくなってしまいます。 - (表現)
とはいえ会社の業績が向上していない状態での昇給は難しく、このままでは危惧している生活困窮が実現してしまいかねません。 - (提案)
そこで副業としてWebライターを始めたいと考えています。 - (結果)
副業で収入増を図り生活面の不安を解消し、さらには副業で得たスキルを本業に活かすことで業績向上に貢献します。今すぐ昇給に応じる必要がないため、双方にメリットがあります。
文章構成にもSDS法・PREP法を活用できる
SDS法・PREP法は文章を書く際に役立ちますが、実は文章全体の構成にも活用できます。
文章構成に応用できると知っておくと、記事全体をわかりやすくできますので
- SDS法の文章構成
- PREP法の文章構成
上記を活用した構成作りも知っておきましょう。
SDS法の文章構成
- (概要)
Webライターとは「Web上に掲載される文章を書く人」のことです。 - (説明)
文章を書いてほしい人から依頼を請け、Webライターはテーマに沿った文章を書きます。
ブログ記事やメディア記事ではではこんな記事~
ECサイトの商品紹介ではこんな記事~
レビューではこんな記事~
メルマガやLINE公式ではこんな記事~
インターネット広告の文章ではこんな記事~
YouTubeの台本ではこんな記事~ - (まとめ)
Webライターは日常的な内容から専門的な内容まで、Web上に掲載される文章全般に関われる職業なのです。
PREP法の文章構成
- (結論)
副業を考えているのなら、Webライターを検討しましょう。 - (理由)
メリット①働く時間を自由に選べる
メリット②自分の好きな場所で働ける
メリット③初期投資が少ない - (具体例・根拠)
納期さえ守れば「いつ」「どこで」仕事しようと関係ありません。
例えば1週間後が納期だとして、毎日コツコツ書いても、納期前日に一気に書いてもどちらでもいいのです。
また必須なのはパソコンとインターネット環境だけなので、最悪この2つがあればどこでも働けます。
家でもカフェでも旅行先でも、好きなところで働けるのがWebライターの良さです。 - (結論)
本業がある人は時間と場所に制限がありますから、副業でも制限があると続きにくいでしょう。だから副業には時間も場所も選ばず、初期投資の少ないWebライターがおすすめです。
ライティングで使える型|訴求を強めたいときに活用
Webライターとして記事を書いていると、特定の商品・サービスを強く推す場面があります。依頼されるクライアント様の最終目的は利益を出すことだからです。
そんなときはセールスに特化したPASONAの法則が適しています。
- Problem(問題提起)
- Affinity(親近感)
- Solution(解決策の提示)
- Offer(提案)
- Narrow Down(限定性)
- Action(行動喚起)
Webライターを始めようか迷っている人に対しての例文
- (問題提起)
「副収入を得たいけどなにを始めたらいいかわからない」と悩んでいませんか? - (親近感)
ちょっと調べるだけでもたくさんの副業が出てきて、自分にできる副業ってなんなのかわからないですよね。 - (解決策の提示)
そんな人にはWebライターがおすすめです。Webライターに必要なのはパソコンとインターネット環境、そして日本語が書ける能力のみなので、誰でも始められます。 - Offer(提案)
また文章力はさまざまなビジネスで必要とされるスキルです。今のうちに磨いておくと、他の副業にチャレンジしたいときに役立ちます。例えばせどりで商品説明を書くときや、自分で新しいサービスを販売するときに文章力が活きます。 - Narrow Down(限定性)
こちらからWebライターを始められた先着50名に「初心者Webライターが半年で月5万稼ぐマニュアル」をプレゼントします。 - Action(行動喚起)
Webライターの仕事はこちらから無料で探せます。登録は5分で終わりますので、半年後に稼げるWebライターになりましょう。
「PASONAの法則はわかったけど、長くて覚えられない」という方もいるでしょう。そんな方は「PAS」の部分だけでも十分訴求できます。
- Problem(問題提起)
- Affinity(親近感)
- Solution(解決策の提示)
文章の書き方やプレゼン構成にも使えるSDS法・PREP法を身につけよう
今回はSDS法とPREP法の書き方、そして使い分けポイントを説明しました。SDS法とPREP法はWebライターやブログにも使える文章の型です。
文章だけではなくプレゼン資料や説明でも活用できるので、身につけるとさまざまな場面で役立ちます。
日頃から使っていると無意識に使えるようになりますから、今よりも相手に伝えたいことを伝えられるようになりますよ。
SDS法・PREP法を使って文章の練習をしたい人はWebライティングの練習方法7選|独学でできるトレーニングも紹介で方法を紹介しています。
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